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川東剣道スポーツ少年団訪問
(真庭市)
 平成28年10月22日(土)午後7時、真庭市川東剣道スポーツ少年団(全国中学校剣道大会に出場した生徒5名が所属)が稽古に励んでいる真庭市立川東小学校体育館を普及委員が訪問しました。
 真庭市立川東小学校(池嶋賢祐校長・全校児童111名)は、中国自動車道落合インターチェンジから北東約3キロメートルに位置する旭川東岸の田園地帯にあります。
 同校は剣道スポーツ少年団の活動が大変活発で、今年の全国中学校剣道大会に出場した選手5名が同少年団に所属しているとのこと。歴史等を含め活動状況を指導者代表の市敏之先生(教士7段)にお聞きしました。

 市敏之先生の言葉
 市先生によると
「川東剣道スポーツ少年団は、昭和37年川東剣道少年団として県下でもいち早く発足した少年団です。剣風は、「心」、剣道を通じて心正しい子供に成長してくれることを願って練習に励んでいます。保護者の大半が同少年団の卒業生でその保護者がまた、我が子を剣道部に導いてくれています。剣道から離れていた保護者が剣道防具つけ、現在12名の保護者が子供たちと一緒に汗を流しています。
 また、有り難いことに池嶋校長(剣道教士7段)も練習日には防具をつけ児童に稽古をつけて下さっています。子どもたちも校長先生に教えてもらえるとあって一段と頑張っているようです。指導者は、私のほか、杉本徳広先生(錬士7段)を中心に牧裕史先生(6段)福井義久先生(5段)市大輝先生(4段)が子どもたちに優しく、時には厳しく接し、それぞれが役割を分担して指導にあたっています。また中学生も練習をサポートしてくれています。
 練習は基本が中心ですが、月初めには、子どもたちに一か月の目標を3つ決めさせています。
新人で1つ・低学年で1つ・高学年で1つです。
例えば「一つ、大きな声をだす。一つ先生の話をよく聞く。一つ、・・・」と言うようにキャプテンの号令に合わせて全員で目標を唱和して練習に入ります。それによって子どもたちの練習に対する意識も変わってきたように思います。また、剣道ばかりでなく練習前にドッチボールや大縄跳びを指導者、保護者も交じって楽しみます。
 今夏、長野県で開催の全国中学校剣道大会に真庭市立落合中学校が岡山県代表になり出場しましたが、メンバー5名とも川東剣道スポーツ少年団に所属する生徒です。」と大変喜んでおられました。











 池嶋賢祐校長の言葉
 なお、訪問日に急用で稽古に参加できないとの連絡が池嶋校長からあり前もって川東小学校を訪問し、お話をお伺いしました。
「川東剣道スポーツ少年団の小学生は21名で指導者の先生方の献身的なご指導のもと、技術的な上達はもちろん精神的な面での成長も大いに支えていただいております。稽古においてはすべての指導者の方々が暑い時期も、寒い時期も剣道防具を付け熱心に指導していただいています。師弟同行という言葉がありますが、そのような先生方の実際の行動を感じ取りながら子どもたちはたくましく鍛えられていると思います。
稽古の終わりには全員大きな声で「勉強します」「剣道を頑張ります」「良い行いをします」
と発声し先生方・保護者の方々に一礼して稽古が終わります。
単独の小学校でこれだけ多くの剣道を志している児童がいるということは剣道から多くのことを学び取ってくれている証だと思います。剣道の力をつけると同時に相手を敬う気持ち、頑張る気持ち。打たれ強い気持ちが養われているからこそ毎年途切れずことなく新団員が入ってくるのだと思います。指導者の方々に心から感謝しています。そして、頑張っている子どもたちにこれからもエールを送り続けたいと思います。」
と感謝を述べられていました。




 むすび
 最後になりましたが、訪問した川東剣道スポーツ少年団は、剣道の正しい伝承と発展のため「学校・地域・指導者が一体となり、より多くの剣士を育成する」という意気込みが感じられ今後も剣道普及のため活躍してくださると確信しました。


             平成28年10月  岡山県剣道連盟 普及委員会